
自分の人生を、ワクワクしながら生き抜こう! 執筆:太田垣章子(司法書士)
2025.12.4




乳飲み子抱えて離婚。働きながら勉強し36歳で司法書士に。住まいを中心とした終活サポートを20年以上実施。人生後 半戦を安心して過ごせるヒントを広めるために、執筆や講演だけでなくテレビやラジオ出演など活動の場を広げている。最新書籍:最後は誰もがおひとりさまのリスク33

「終活」という言葉が一般的になったのは嬉しいのですが、この言葉ってちょっと後ろ向きに感じるのは私だけでしょうか。だって「終わる」って、少し悲しいイメージ。視覚的に、ワクワクはしません。
それより人は必ず亡くなるからこそ、そこまでどう自分らしく生きるかにフォーカスした方が楽しいはず。そしてそれを実現できるように、備えていきましょうねという考え方が好きです。そのために皆さんには、ぜひ人生後半戦の作戦会議をしていただきたいと思っています。
40代、50代ってとても忙しい時期だと思います。お仕事も責任あるポジションだったり、子育てもお受験だったり反抗期だったり。体力だって若い頃に比べれば、下り坂。寝ても疲れが取れないという人も、多くなってきたのではないでしょうか。
親のことも何となく頭の隅にありつつも、正直「倒れた」といったような電話を受けるまで、気が回らないのが現状だと思うのです。充実はしているけれど、日々のことで精一杯世代ではないでしょうか。
その上自分の人生後半戦のことを考えるだなんて、とてもじゃないけれど無理!そう感じても仕方がないと思います。
でもこれが曲者。ゆっくり「さぁ、考えるか」というタイミングからでは、遅いってこともあります。だから日々のバタバタの中で、息抜きのつもりで、ちょっとワクワク妄想しながら人生のご褒美タイムのことを考えてみませんか。
今までどこの学校に進学するとか、どのようなお仕事をしたいとか、誰と結婚するとか離婚するとか、子どもをどうするとか、全部自分で決めてきた世代ですよね。「こうでなきゃ」に縛られず、自分で人生を切り拓いてきたはずです。
でもどうしても人生後半戦のことは、考える余裕がなくて後回ししていませんか? しかも気がつけば、いつの間にか人生100年時代。恐ろしく後半戦が長くなりました。だからこそ作戦会議を早いうちから始めた方が、後半戦を何倍も楽しめるということを知って欲しいと思うのです。
人生後半戦に必要な「お金」は避けては通れない
ひとつずつ、考えていきましょう。
まずはお金のことがある程度明確じゃないと、希望もただの妄想になってしまうので、ここはシビアに確認しましょう。
50代になると、ねんきん定期便が届き、老齢年金の種類と見込額が記載されるようになります。
このまま60歳まで同じ金額を収め続けたら、年金額はいくらになりますよっていうお便りです。えっ、こんなに少ないの?とがっくりした方、いらっしゃいますか? それはまさに私! まぁ、専業主婦の時代もあったし期待はしていませんでしたが、現実を突きつけられて逆に良かったと思っています。
年金はとりあえず死ぬまで(少ないにしろ)いただける額と仮定。そこに自分の資産を合わせて、今のままならどのような生活が得られるのか、ある程度具体的にイメージできますよね。毎月の費用をこれくらい予算組みできるなら、もう少し投資の額を増やそうかな……とか対応策も考えていけると思います。
また取らぬ狸の皮算用じゃないですが、親からの相続が期待できる人、できない人、逆に親に費用がかかってしまう人もいるかもしれませんね。
子どもにかかる費用も、あとどれくらい予定しておけばいいかも想像でき る頃かと思います。また退職金の有無や金額も、重要ですよね。
これらを全部洗い出して、人生後半戦の予算を確認してみましょう。
「お金のことを口にするのは、はしたない」と育てられた私ですが、もっとしっかり金融教育してくれれば良かったのにと思っています。一昔前は貯金さえしていれば良かったのでしょうが、今やそれでは物価上昇考えると目減りしてしまう時代。投資をもっと早くしていれば良かった、なんて思う今日この頃です。
でも今日がいちばん若い日! 方法は別としても、ぜひ資産を増やすことに積極的になってくださいね。後半戦に主軸になる副業を、試してみるのもいいかもしれませんね。

いちばんお金がかかる住まいから考える
人生後半戦でいちばんお金がかかるのが、やっぱり家です。
今持ち家の人は、ローン残高や売却するとしたらの売値、まずは把握してみましょう。
持ち家にしろ賃貸にしろ、まず確認して欲しいことは、現在の築年数とご自身の年齢。仮に平均寿命まで生きたとして、建物は大丈夫ですか? どこかで取り壊しや建て替えという話になったり、大規模補修が必要ではありませんか? 意外とこの観点、抜けているのです。しっかり確認してみましょう。
「雨風防げたらいい」と投げやる高齢者もいますが、実際、雨漏りしたり地震の揺れがひどかったりすると、もはや手がつけられないので住んでいられなくなります。
築年数をクリアできたら、ローンを払い続けられるか、家賃を払い続けられるか、こちらも考えてみましょう。
特に賃貸物件は、今のところ65歳過ぎると、一気に借りることが難しくなっています。家を売って賃貸に住もうとか、現役を卒業したら安い賃貸に住もうと思った段階で「貸してもらえ ない!」という事態に陥らないように、早めにここは考えて欲しいのです。
また住まいって「生きる基盤」。
今は仕事と子育てがあるから、便利なエリアに住んでいるけれど、仕事から遠ざかるタイミングになればもっと住みたい場所がある!という人もいるかもしれません。
老後は田舎に住みたい!という意見も、よく耳にします。自然がいっぱいな中でスローライフを楽しむことも、素敵ですね。ただここもご注意を! 老後いきなり田舎に転居した人は、失敗に終わることも多いのですよ。
田舎はいい意味でも、都会よりは人との繋がりが強くなります。それがウザいと感じてしまうこともあるのでしょう。また憧れと現実は違うこともあります。田舎暮らしを検討したいという人は、ぜひ現役世代から足繁く通ってみて、具体的に週末を過ごしたり二拠点を体験したりした上で判断してくださいね。
もし今のところに住み続ける としたら、あと何年くらいでしょうか? もし将来的にリフォームしなければならないようなら、少しでも早くに工事して、快適な期間を長い間楽しみましょう。
賃貸の人は、現役世代の家賃は払えなくなる人が大半でしょう。平均寿命まで住み続けられる築浅の物件に、現役世代に引っ越しするのが理想です。ただ総支払の家賃額を考えれば、古い安い物件を購入してリノベするという方法もあります。ここから少子高齢化はさらに進みます。空き家だって、もっと増えるはず。ワクワクしながら、リノベしてくれるタイプの建築家を探すのもいいですね!
何よりも住む場所によって家にかかる金額はかなり変わってきますから、どのような生き方をしたいのかを考えながら、理想の終の住処を探していきましょう。
何をするにも健康でなければ始まらない
ついつい子育てと仕事に邁進していると、自分の体のことは後回しになりがち。でも女性は更年期障害を始めとして、体調を崩しやすい時期でもあります。ぜひ大切な自分の体にも、目を向けてあげてくださいね。
私は58歳を迎える頃、微熱や倦怠感に襲われました。もともとが元気で体力があったため、多少の微熱でも押し切って、それまでと変わらぬハードな生活を続けていました。一晩寝たらスッキリできていたのに、朝だるい……そう感じても、気のせいだと立ち止まることはしませんでした。
そんな生活を3ヶ月ほど続けたある日の朝、起きたら指が全く曲がりません。痛くはありませんが、とにかく曲がらない。パーのままです。
寝ぼけているのかなと思いつつ、トイレに。下着を下ろすのもあげるのも、一苦労です。その後、顔を洗うのも大変、歯ブラシが握れないので歯を磨くのも至難の業。普段当たり前にできていたことが、その時を境にできなくなりました。
出勤はしたものの午後にはクリニックに行きましたが、その頃には全身の関節が腫れて歩くのも激痛でした。そこから検査と薬の日々。膠原病と診断されたのは、 2ヶ月後のことでした。
自分に合う薬が見つかって症状が治るまでは、仕事をするのも日常生活を送るのも大変です。当たり前にできていたことができない不便さ。痛みで夜中に目が覚めてしまう怖さ。朝ちゃんと私は生きているのかな、寝る時には不安になることまでありました。
まだまだ体力がある皆さん。自分がある日病魔に襲われるだなんて、想像もしないでしょう。でも「まさか」は、すぐ隣かもしれません。人生後半戦に「あれをしたい」「これもしたい」と思い描いていたとしても、健康でなければ何もできません。
だからついつい自分のことは後回しにしてしまう世代ですが、ぜひ自分の体の声にはしっかり耳を傾けて欲しいのです。
私自身もあの微熱が続いた時期、きちんと向き合っていればまた別の結果になったかもしれません。

人生ご褒美タイムを楽しもう
そんなこんなから、私は20年近く経営していた司法書士事務所を59歳で手放しました。病気にならなければ、絶対に思いもしなかったでしょう。
薬のおかげで日常が戻って、私は恥ずかしながら、ようやく自分の人生後半戦を考えたのです。いくつまで社会と関わっていたいのだろう、自分は何がしたいのだろう、何をしている時がいちばんワクワクするんだろう、初めて自分と向き合いました。
結果、自分が社会人として動けるとしても10年がいいところ。それも今までのような激務は無理。自分の体調を考えて、何人ものスタッフに給料を支払続けることも自信が持てなかったということもあります。経済的には、贅沢さえしなければなんとか生きていけるだろう、そう思っての決断でした。
怖くなかったかと言えば、嘘になります。今までの収入がなくなるのです。もちろん不安でした。ただ60歳って、子どもも大人になり、もう重い責任は背負っていないということが心を軽く してくれました。そして何よりも、もう「ワガママ」言っても許されるお年頃という開放感が、決断させてくれたのだと思います。
人って面白いもので、手放すといろいろ入ってくるものです。いや、逆かしら。手放さないと、新しいことを掴めないということでしょうか。
さまざまな重責を全て下ろして、とても自由になりました。仕事も自分が想像していた以上に面白くて、毎日がただ楽しい。嫌だと思ったことは、止めればいい。自分の「好き」だけを感じられる日々。これって人生のご褒美タイムだと、私は感じています。
母によく「50代は楽しかった」と言われましたが、個人的には60代の方がもっと充実してワクワクします。ここからの10年、どう過ごせるのか楽しみで仕方がありません。
でもこれは膠原病になったおかげで、急ピッチながら人生後半戦の戦い方を決められたから。欲を言えばキリがないのですが、もう少し前から模索して、ソフトランディングできたらさらに最高だったのにと思うのです。
だから私は皆さんに伝えたい!
60代以降、亡くなるまで(人生100年としたら)まだ40年もあります。健康寿命と寿命に10年ほどの差があると言われている今だと、30年も楽しめます。
子育てやら仕事やら、いろんな重責から解放されての30年って人生のご褒美タイムなんですよ。人生をがんばって切り拓いてきたからこその、「おまけ」です。
このおまけを存分に堪能するためにも、ぜひ人生後半戦のことワクワクしながら作戦会議をしていきましょう。それは決して後ろ向きではなく、ご褒美タイムを享受するためです。何事も準備なしには、上手くいきません。ご一緒に今から「好き」を探して行きませんか。
そして最高の人生を生き抜いて行きましょう。
これまで多くの方の、
お金・住まい・判断能力・そして人生の最終段階について
ご相談を受けてきました。
その中で強く感じるのは、
「考える時間があったかどうか」で、後半戦の安心感は大きく変わる
ということです。
この記事をここまで読まれているあなたは、
すでに「その時間」を自分のためにつくっています。
それは、とても大切で、価値のある準備です。
まだ何も決まっていなくて構いません。
むしろ、決まっていない“今”だからこそ、選べることがたくさんあります。
どの方法を選んでも、
それは人生後半戦を大切に生きるための、立派な一歩です。
A.専門家と一緒に整理する
いまの状況を言葉にしながら、何から手をつけるとよいかを一緒に整理します。
たとえば──
・自分の場合、何を優先したらいいのか
・お金や住まい、もしもの備えをどう考えたらいいのか
・判断が必要になったとき、何を決めておくと安心なのか
「わたしの備え帖」では、無理な勧誘は一切しませんので、安心してお話ください。
B.自分のペースで進める
会員登録をしていただくと、
・専門家に、今の不安を気軽に質問できる「みんなのQ&A」
・順番に進めるだけで知識がつき、準備が整う「備えパッケージ」
を無料でご利用いただけます。
まずは自分で考えたい方、少しずつ進めたい方におすすめです。
いま気になる方法から、無理なく選んでください。
元気なうちに準備をして、より人生後半戦を安心して楽しみましょう。
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