
自分らしくゴールしよう 執筆:太田垣章子(司法書士)
2025.12.4




乳飲み子抱えて離婚 。働きながら勉強し36歳で司法書士に。住まいを中心とした終活サポートを20年以上実施。人生後半戦を安心して過ごせるヒントを広めるために、執筆や講演だけでなくテレビやラジオ出演など活動の場を広げている。最新書籍:最後は誰もがおひとりさまのリスク33
自分らしくゴールするために大切なこと
今のこの時代、誰しもが「自分らしく」生きたいと思っています。そう考えると、終わるときだって「 自分らしく」終わりたいと思うのは当然のことでしょう。
2022年神戸の緩和ケア医が、45歳でお亡くなりになりました。その葬儀で喪主が挨拶するところ、代わりにご本人の「別れの挨拶」の動画が流れました。もちろんこれは当のご本人が事前に撮影し、上映したものです。現在もなおYouTubeで539万回以上再生されています(2025年12月現在)。
この故関本剛先生は、お母さんが開業された緩和ケアの専門クリニックの院長として、親子で診察をされていました。
医師だからこそ、自分の病状の詳細がわかってしまう辛さ。お母さんも息子の病状を医師として母親として、どのような思いで受け止めて来られたのでしょうか。とてもじゃないですが、ものすごく苦しいことだったかと思います。
それでも肺がんと脳転移の中、抗がん剤治療を受けながら、ご本人はお亡くなりになる1ヶ月前まで現場で診療をされたとのこと。まさに人生を生ききった、ということだと思います。
そのような中、「お別れの挨拶」は湿っぽさもなく、深刻になりすぎず、葬儀に参列される方を和ませるような内容です。そして45歳という若さで亡くなることに無念を「いささか短い人生ではありましたけれども……最高の人生」と述べられていました。
良き死を迎えるためには、良き人生を生ききること、まさに実践されたのでしょう。
今現在病を抱えている方、これから後半戦を生きていく方、若い方、ひとりでも多くの方に、この動画はご覧になってもらいたいと思います。
https://youtu.be/eBkwtoJwsCw?si=SKyOV269hkFZbO4m

「いつか」は誰にも分からない
こう考えると、癌って病気と向き合う辛さはありますが、準備 する時間もあるので良いなと思いました。でも一瞬で命を落としてしまうこともあります。だからこそACP(人生会議)を大切にしてもらいたいと思います。
このACPとは、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)の略称で、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、ご家族や医療・ケアチームなどと話し合い、共有する取り組みのことです。決して後ろ向きなことではなく、むしろ自分らしく生きるために絶対的に必要なことなのでしょう。
私自身も、息子とよく話し合います。あまりにしつこく言うので「もう分かってる」と面倒くさそうに返してきますが、だからこそ今の時間を大切にしようと「おかんのハグ」も我慢して必死に耐えてくれます笑。
このACPは一度で終わりではなく、何度も繰り返すことが重要です。気持ちだって変化もするもの。年を重ねれば、さらに状況も変わってくるはずです。今の思いを大切にするためにも、自問自答することをお勧めします。
私は飛行機に乗るたびに、もし落ちたらとイメージします。
そうするとまだ備えていない部分や、やり残していること、これは見られたくないから処分しようとか、自分の大切にしたいことが見えてきます。同時に生かされている「今」に、心から感謝。無事に着陸するたびに、新たな命をいただいた気分になります。目の前の世界がキラキラして、悩んでいることもちっぽけに思えるから不思議です。
そしてさらに重要なのは、決めたことを大切な人たちと共有するということ。
よくエンディングノートに終末期の治療方法を書いて、貸金庫に入れてしまう人がいます。これは最悪です! なぜかと言うと、貸金庫を開けるときって、相続が発生してひと段落ついてからなのです。当然ながら終末期には誰の目にも触れず、願っていた治療方法を選択してもらえません。お亡くなりになってからエンディングノートを見て「えっ、こんなこと望んでいたの?」と知られても、後の祭り。だから決めて託すことが、必要なのです。
誰しも大切な人や家族の緊急時に「どうしますか?」って医師から選択を迫られたら「なんとかしてください!」と奇跡を願ってしまうでしょう。そうなると延命コース一直線。一旦選んでしまうと、コース変更はできません。だって延命をやめてくださいというのは、「殺して」とことになってしまうから。
若い頃ならいざ知らず、残念ながら高齢期には「奇跡」は起こりません。緊急時の前の状態には、なかなか戻れないのです。だから繰り返し、伝えてくださいね。
タレントの田村淳さんのお母様の話。
看護師としてキャリアを積み、癌に罹患されたときのこと。繰り返し家族に希望を伝え、墓じまいも、自分の荷物の片付けも、驚くことに死後の手続きも、相続人が役所等に1回行けば済むように全部ご自身でされていたとのこと。こんなこと、誰にもできるものではありませんよね。お見事としか、言いようがありません。
「何も残されず寂 しくないですか?」の問いに、田村さんは「見事な生き様が残されたから」とおっしゃっていました。
これって最高の財産だと、私は感じました。同じことができるかと問われたら自信はないけれど、私も心がけたいと思います。
家族の意向を聞き出しにくい
よく「親がどう思っているか聞き出せない」という相談を受けます。遺言書を書いておいて欲しい、財産を整理しておいて欲しい、でもそれを言うと「縁起でもない!」と怒られてしまうとのこと。本当によく耳にします。
それはね、親の世代はより「死」に近いから。
私たちは「死」はすぐ横にあるかもしれないけれど、本能的にまだ先だと思っているからこそ、余裕を持っていろいろ考えられます。死までの生き方にフォーカスもできるでしょう? でも年をとると、若いときより死を身近に感じてしまいます。だからそこまでの生活のことより、死の方に意識が集中してしまうのでしょう。それで「縁起でもない!」という言葉が出ちゃうのですね。
そんなときは、自分からぜひ話してみてください。
「友人が亡くなって考えたんだけれど、自分のときはこうして欲しい」と。自分がどう思っているのか、どうして欲しいのか、先に開示しましょう。そしてどうしてこう思うのか、ということも説明しておくと、より深く理解してもらえます。親世代は「ちゃんと考えているのだな」と驚きはするものの、しっかり受け止めてくれるはずです。
そして次に「もし希望があるなら、聞くよ」と親世代に投げてみて欲しいのです。そうすると意外にもスムーズに聞き出すことができます。子ども世代が考えているのですから、さらに身近な自分は言いやすいものです。
間違ってもいきなり「死んだ時に困らないよう遺言書書いて!」なんて言っちゃいけません。「せっかくお父さん(お母さん)が頑張って築いた財産だから、思うようにしてあげたい。だから記しておいてね」と言われたら、嬉しいはずです。

終わりを考えることはそこまでの生き方を大切にすること
たくさんの高齢者の方とお話ししていると、「こうしておけば良かった」と言う言葉をよく耳にします。
もっと自分の気持ちを大切にすれば良かった
もっと家族に感謝を伝えれば良かった
もっと旅行すれば良かった
もっと友だちと遊べば良かった
もっと仕事に貪欲になれば良かった
もっと健康を気遣えば良かった
キリが ないくらいです。もちろん完璧な人生はないかもしれませんが、どうしてこんなに心残りがあるのでしょう。
それは「死」を遠ざけていたからじゃないかと思うのです。
もちろん「死」を意識することは、楽しいことばかりではありません。でも必ず誰しもが亡くなります。終わりがあるからこそ、がんばれるということにも繋がります。延々と人生が続く……となれば「もういい加減勘弁してよ」ってなりませんか? 死は、今生の卒業。生ききって、旅立ちたいものです。
私は終わりがあるからこそ、いつ終わるか分からないからこそ、今を大切にしたい、還暦を過ぎて心からそう思います。
人生100年時代と言われ、まだ残り何十年もあるとしても、体や頭が元気であるには限りもあるでしょう。だからこの先の5年、10年をより大切にしたいのです。
そして欲張りな私は、今生で終わりではなく、次の生もまたあると勝手に思っています。だから何かを始めるときに「間に合わない」なんて1ミリ も思いません。もしやり遂げられず残ったら、次の生でまた挑戦すれば良いこと。リミッターを外しました笑。
終わり良ければ全て良し。「あぁ、楽しかった」と思えるように、ここからの日々も慈しみながら過ごしていきたいと思います。
ご一緒に「自分らしさ」を大切にしていきませんか?
貴方の「理想の生き様」ぜひお聞かせくださいね。
これまで多くの方の、
お金・住まい・判断能力・そして人生の最終段階について
ご相談を受けてきました。
その中で強く感じるのは、
「考える時間があったかどうか」で、後半戦の安心感は大きく変わる
ということです。
この記事をここまで読まれているあなたは、
すでに「その時間」を自分のためにつくっています。
それは、とても大切で、価値のある準備です。
まだ何も決まっていなくて構いません。
むしろ、決まっていない“今”だからこそ、選べることがたくさんあります。
どの方法を選んでも、
それは人生後半戦を大切に生きるための、立派な一歩です。
A.専門家と一緒に整理する
いまの状況を言葉にしながら、何から手をつけるとよいかを一緒に整理します。
たとえば──
・自分の場合、何を優先したらいいのか
・お金や住まい、もしもの備えをどう考えたらいいのか
・判断が必要になったとき、何を決めておくと安心なのか
「わたしの備え帖」では、無理な勧誘は一切しませんので、安心してお話ください。
B.自分のペースで進める
会員登録をしていただくと、
・専門家に、今の不安を気軽に質問できる「みんなのQ&A」
・順番に進めるだけで知識がつき、準備が整う「備えパッケージ」
を無料でご利用いただけます。
まずは自分で考えたい方、少しずつ進めたい方におすすめです。
いま気になる方法から、無理なく選んでください。
元気なうちに準備をして、より人生後半戦を安心して楽しみましょう。
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