
人生後半戦で重要なことって何だろう ~自立の意識や心地良さが生まれる人生を過ごす為に必要なこと~
2026.01.29




乳飲み子抱えて離婚。働きながら勉強し36歳で司法書士に。住まいを中心とした終活サポートを20年以上実施。人生後半戦を安心して過ごせるヒントを広めるために、執筆や講演だけでなくテレビやラジオ出演など活動の場を 広げている。最新書籍:最後は誰もがおひとりさまのリスク33
たくさんの方々と接していると、人生後半戦を楽しんでいる人とそうでない人、とても明確に分かれる気がします。
お金も持っているのになぜそんなに不安顔? そう不思議に感じる人もいます。はたまた「金なんてねぇよぉ〜」なんて言いながら、楽しそうな人もいます。究極、お金じゃないのね、私の結論はここでした。もちろんお金があればできることも増えるけど、それが全てじゃないってことね!
避けられない人生の後半戦。ならば楽しまなきゃ損です! そのために覚えておいて欲しい こと、今回はお伝えしたいと思います。
自立するということ
後半戦を楽しむためには、「自立する」ことが必要なのだと感じています。誰かがなんとかしてくれるのではなく、自分でするのが当たり前、このスタート地点の差が、幸福度に大きな影響を与えているのでしょう。
誰かがなんとかしてくれると思っている人は、不満が積み重なります。してくれない、優しくない、孤独だ、寂しいという負のループで苦しみます。場合によってはお酒に逃げてしまったり、引きこもり状態の人もいます。
でもね、考えてみてください。今の子ども世代で、自分や自分の家族以外に費やせる時間が、たんまりある人っていますか? 物価も高くなり、家賃も高くて、子ど ものことでも手がかかって、でも収入はそれほど増えない、これでは生きるだけで精一杯になってしまうのも分かります。
その上、親のこと? 正直、余裕ないでしょう? それでもなんとか時間とお金を使って親を気遣っても、「あら、私のこと忘れていなかったのね」なんて嫌味でも言われようものなら、足が遠のくのは当然です笑。
私の場合は、母がやっと話し相手を見つけたとばかり、延々と一方的に喋り続けるので辟易した記憶があります。相槌打たなくても、ずーっとひとりで喋っているの。それはもう感心するレベル。
でも今から考えると、かわいそうなことをしたなと反省です。もっと黙って聞いてあげられたら良かったのでしょうが、なんせ仕事と子育てで精一杯。端的に結論は?なんて冷たいことを言ってしまった娘でした。
母は娘が全ての人だったので、子どもにかまって欲しかったのでしょうが、私にはその余裕はありません。でも80歳を超えた母が、その年から何か趣味を見つけて自分で楽しむなんて無理な相談でした。

仕事以外の世界
自分の心地良いを満たすためには、若いうちから仕事以外の世界を持ちましょう。上下もなく、忖度もなく、フラットな関係でいられる人間関係を築くためにも、趣味は大切だと思います。
何の肩書きもなく、利益を追求するのでもなく、ただただ自分が心地よい世界。これを現役世代から持っている人は、人生後半戦にとても豊かになります。
スウェーデンでは1日の仕事の合間に2度ほど休憩があるそうですが、その間は全員が趣味の話をするのですって。
家族がいてもいなくても、話題は本人の趣味。自然の中を歩く、自転車、魚釣り、キャンドル作り、木工細工、寒さや明るい時間が少ないことから、精一杯自分たちの人生を楽しむのがスタイル。日本人は頑張ることが美徳で育てられているので、この価値観を早く手放さないと人生後半戦を楽しめません。
会社に勤務していると、社内や仕事関係の人脈だけで事が足ります。日頃仕事でいろんな人と喋るので、休みの日くらい誰とも話したくない、だから「私は老後に人とあまり関わりたくない」そう言う人もいます。
今を無理している状況なのかもしれませんね。ただ後半戦、毎日が「休みの日」になってから誰とも関わらないのは、かなり辛くないでしょうか? 誰からも気にしてもらえないと言うのは、孤独ではなく孤立です。後半戦の孤立は、本当に辛いことだと思います。
趣味もお金がかかる、そう嘆く人もいます。でもお金かからない楽しみもありますよ!
私の住んでいるエリアは夕暮れになると、海岸の砂浜にぼやっとした灯りが何箇所かで灯るのです。何かなと思ったら、これがなんと七輪の火! 皆さん家から七輪を持ってきて、干物焼きながらビールを飲んでいるのです。びっくりでしょう?
「金かからんけど、自然を堪能しながら飲むのは最高なのよ。食べる?」おじちゃんがお箸を渡してくれます。
年金は10万円にも届かないそうです。ただ親からの譲り受けた家があるから、生活はできるとのこと。自然の美しさを眺めていると、何も欲しくないと言います。そして時々、若い人たちと話ができるのが楽しいと。たまに仲間と七輪を並べて、たわいもない話で盛り上がっているんですって。
「友だちは多いよ。子どもの頃から住んでいるから。人生で必要なものなんて、健康と仲間だよ。死んだらあの世で、また仲間と楽しむよ」
なんとも肩の力が抜けた、ほっこりするひとときでした。
また同じ海岸では、毎朝ラジオ体操をたくさんの人たちが楽しんでいます。もともと近くの整体の先生が一人で始めたのに、参加者が集まったという感じで、今はかなりの人数でのラジオ体操です。ここでも緩やかに、皆さん繋がっています。ラジオ体操の後、近くのカフェでモーニングする仲良しさんもいれば、出勤する人、散歩しながら帰る人。さまざまですが、しっかりコミュニティができています。
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