
遺言書で傷つけないようにしよう! ~楽しく快適な老後に向けて
2026.02.26



遺言書は、亡くなった後の財産の分け方を明示しておくもの。これがないと法定相続分で取得するか、相続人全員で話し合って分け方を決めなければなりません。
日本の相続財産の大半は不動産と言われていて、でもその不動産は羊羹のように切り分けられません。そのため法定相続分で取得し共有状態になると、さまざまな点でデメリットがあります。
なぜなら所有権というのは、自由に使用、収益、処分等ができる権利です。それが共有となると、売るにしろ、管理するにしろ、住むにしろ、自分ひとりで自由にはなりません。だから絶対的な権利であるはずが、法的にはとても不安定となってしまうからです。
共有者が兄弟姉妹の間はまだ良いのですが、その誰かにまた相続が発生してしまうと、どんどん登場人物も増えるでしょう。そこで全員の足並みが揃えばいいのですが、売りたいタイミングがズレてしまうなど、意見が違えばトラブルに発展してしまいます。
だから法はできるだけ共有状態は避け、単独所有を推奨しています。シンプルイズベスト、という考え方です。

例えば、相続財産として不動産とお金と車があるとしますね。
法定相続分というのは、お金は分けられるとし ても、不動産も共有、車も共有となるわけです。これを不動産はA、お金はB、車はCとするのは、ABC全員で納得して遺産分割協議書に署名押印(実印)しなければなりません。
こりゃ協議も成立しにくいよね、と思いませんか? だって不動産もお金も車も、おそらく価値が違うから。差額分を金銭等で補填していかないと、なかなか全員が納得することはできません。
でもここで一旦考えて欲しいのです。
そもそも相続財産って(ここではプラスだけを考えますね)、棚ぼたでしょう? それなのにどうしてモメるのかと言うと、子どもの頃からの感情や、さまざまな思惑があるからです。親がいなくなった後の相続争いは、その後の関係性に決定的なダメージを与えてしまいます。そのため親族が絶縁してしまわないように、遺言書を作成しましょうねと言い続けているのです。
だってせっかく頑張って築いた財産だからこそ、自分の思うように分けたいと思うのは自然ではありませんか? 家族が仲違いするために、頑張って財産を残したわけではないはずです。
遺言書が人を傷つけることもある
ところがこの遺言書、作り方によっては人を傷つけてしまうことがあります。
仮に生きている間なら、その後に関係性を回復することもできるでしょう。誤解を解くこともできます。でも遺言書の内容が人を傷つける時には、当事者はすでに亡くなっています。傷つけられた者は、その後の人生で仲直りすることもできず、傷を癒すこともできずその後の人生で延々と苦しむことにもなりかねません。
だからこそ内容には、細心の注意を払って欲しいのです。
具体的にお伝えしていきましょう。
最近では、離婚や再婚が増えました。結婚する際には、お相手にお子さんがいることもあるでしょう。そのお 子さんと養子縁組をどうするかという問題もありますが、一方で別れた元配偶者が育てているケースもあると思います。今回はそれをイメージしてくださいね。
「別れたきり子どもには会ってもいないから、遺産はあげたくない(あげて欲しくない)」そんな相談を受けることがあります。
でもこれは絶対にやってはいけません。
なぜならその子だって、当然に相続を受ける権利はあります。親の離婚で離れて暮らす中で、子どもは親から「捨てられた」と思ったかもしれません。
その上に「相続させない(もしくは極端に少ない)」といった遺言書を見れば、受け手とすれば二度捨てられたも同然です。大人同士の問題で離婚し、その親と会えない子どもの気持ちは繊細に慈しんであげて欲しいのです。きっと辛い思いや、悲しいこともあったはず。一緒に暮らす親から、良からぬことを吹き込まれているかもしれません。それを遺言書で決定打を打たれてしまったら、本人はどうやって抱えた空虚感を癒していけばいいのでしょうか。
もちろんポリシーとして全員に相続させない、というのなら良いと思います。相続人間に、差を極端につけるというのがダメなのです。
ただ親だって人間だもの。何十年と会っていない子と側にいる子とは、思いも違うかもしれません。それならば相続させたい子に生前贈与をする、相続財産全体を減らす、と言った工夫をした上で法定相続分程度の分け方にすれば、本人を傷つけることはありません。「忘れたことはなかったよ」と言った一文を書き添えていれば、「捨てられたんじゃない」とその先の人生を明るい気持ちで歩んでいけるはずです。
わざわざ人を傷つけることは、してはダメです。遺言書での傷は、人生でリカバーできないほどの大きな傷になることを覚えておいて欲しいのです。
別の事例ですが、遺言書の存在を一部の相続人が知らないというのもNGです。
相続人の一部が遺言書の事実を知らなければ、除け者感を生涯抱いてしまうでしょう。知らされな かった相続人は、相続分が少なくされているのが一般的です。自分は知らなかった、そして少ないとなれば、ショックも大きいでしょう。知らなかった者は、何が原因でそのようなことをしたのか、それを確かめる術すらありません。
遺言書を作成した場合には、推定相続人全員に「遺言書を作成したから、私の思いをちゃんと汲んでね」と伝えておきましょう。
秘密裡にしてしまうと、思わぬ傷を負わせてしまうことになってしまいます。
遺言書は最後のお便り

人は誰かを傷つけるために、財産を築いている訳ではありません。
言いたいことやモヤモヤがあれば、生前に喧嘩しましょう! 腹割って言いたいこと言って、相手の言い分も聞いて、ちゃんと喧嘩すればいいのです。そうすれば仲直りだってできるかもしれません。どうしても仲直りできなければ、潔く残さず使い切りましょう笑!
喧嘩をせずに「貴方にはあげたくない」を遺言書で残してしまうと、傷ついた者には成す術がありません。生きている間、ずっと傷を抱えて生きていくことになります。これはあまりに悲しいことです。
遺言書は、故人からの最後のお手紙。決して相続人同士が辛い思いをしないように、愛を伝える(遺産を分ける)だけの手紙であって欲しいと願います。
最近では、遺贈寄付をするという選択も一般化になってきました。例えばお世話になった病院や病気の研究している機関、子どもたちやシングルマザーの支援、自分が携わってきた研究、寄付先は無限にあります。誰かを傷つけることになるくらいなら、「役立てて欲しい」と言う純粋な思いでの寄付の方が素敵じゃないですか?
私の相続人は息子だけですが、もし財産が残ったら寄付を したいと思います。息子と仲違いしている訳ではありません。いい大人になった息子とは、生きている間に楽しい時間を過ごすことにお金を費やし、それで十分だと思っているからです。
それは母もがんばってきたのだから、貴方も自分でがんばりなさいというエールでもあります。一方で私の生前に可能な限り息子の手を煩わせないように、任意後見や死後事務委任も備えておこうと思います。
最後のお便りが致命的な傷を与えることがないよう、冷静に内容は吟味しましょうね。そして喧嘩は生前に笑! 仲直りできる余白は残しておきましょう。
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