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(体験談)認知症の親族について法定後見制度を利用して看取りを経験

2027.01.27

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「わたしの備え帖」の体験談記事では、将来に関して気になる「お金・·住まい・·もしもの備え・·親の介護や相続」などのテーマについて、会員の方などから、リアルな体験談をお話しいただきます。

同じような状況の方のリアルな悩みに共感したり、先輩の生の体験談を参考にしたりして、ぜひ「今後の備え」にお役立てください。

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「わたしの備え帖」インタビュアーの篠崎留美(しのざきるみ)です。45歳のWebライターで、都内の賃貸マンションにひとり暮らししています。

金融機関や税理士事務所に勤めていた経験があり、同世代の女性のお金や住まいなどについて、有意義な情報を発信できれば、と思っています。

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今回は、認知症の高齢女性のご親族の方を、法定後見制度を利用して看取られた経験をもつ裕美さん(仮名)にお話を伺いたいと思います。

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裕美さん、今回は貴重な経験について、お話しいただく機会をいただきましてありがとうございます!

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はじめまして。

現在、看護師として働いている裕美です。40代で、夫と2人で東京都内のマンションに暮らしています。インタビューよろしくおねがいします。

裕美さんが法定後見制度を利用することになったきっかけについて教えてください。

母方の祖母は、祖父や一人娘の母が先に他界してしまったこともあり、高齢で独り暮らしをしていました。

私も祖母を定期的に見舞うようにはしていましたが、以前から統合失調症を患っていたうえに認知症の症状も出てきて、独り暮らしが難しくなってしまいました。

詐欺まがいの怪しい業者が出入りするようになったこともあり、今後、施設に入居する手続きなどのことも考えて、法定後見制度の利用を決めました。

法定後見制度についてはどのように知りましたか?

このまま独り暮らしで放っておくのは難しいと思い、親戚に相談したところ、法定後見の制度があることを教えてもらいました。

親戚は士業をやっている関係もあり、そういう制度があることを知っていたのだと思います。

当時は30代で、介護とか後見制度とか何もわからず、どうしてよいか途方に暮れている状態だったので、そういう制度があることを教えてもらい、すすめてもらえたのはラッキーだったと思います。

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<解説>

・後見制度には、法定後見制度と任意後見制度があります。

・法定後見制度では本人の判断能力が低下してから、裁判所が後見人を選任します。

・任意後見制度では、本人が判断能力のあるうちに自分で後見人を選び、公正証書で契約を結びます。

・法定後見と任意後見の違いについて詳しくは以下の記事を参照ください。

任意後見制度と法定後見制度の違いを7つのポイントでわかりやすく比較

法定後見制度には、「補助・保佐・後見」の3種類がありますが、利用されたのはどの種類でしょうか。

祖母は統合失調症と認知症の症状が重かったので「後見」でした。私が申立てをし、私自身が成年後見人になりました。

法定後見制度を利用するにあたって専門家に依頼したことや相談したことはありますか?

申立ての手続きを弁護士に依頼しました。

後見人自身も、もちろん何度か家庭裁判所や法務局に行ったりしなければならないのですが、専門的な書類作成などは自分だけでは難しいので、費用はかかりましたが、やはり手続きを一任できたのはありがたかったです。

依頼する弁護士さんはどのように探されたのでしょうか?

弁護士事務所のつては全くなかったので、祖母の自宅近くの弁護士事務所をネットで検索して相談しました。

実際に法定後見制度を利用して大変だったことを教えてください。

当時、祖母の家は、同じ県内ですが私の自宅から1時間以上かかる場所にありました。なので、いくら弁護士さんに手続きを委任したとはいえ、仕事をしながら何度も役所や祖母の家に足を運ばなければならないのは大変でしたね。

また、申立ての手続きまでは弁護士さんにお願いできましたが、いざ後見が始まったら、定期的に様子を見に行ったり、裁判所に必要な報告書などを提出したり、はすべて自分でやらないといけません。

まだ同じ県内なのでぎりぎり対応できたけれど、遠方に住んでいたり、仕事が忙しい時期だったりしたら、難しかったと思います。

法定後見制度は、本人の判断能力に問題が出てから利用できる制度なので、その点大変なこともあると思いますが。

はい。手続きが煩雑なのもありますが、一番苦労したのは、やはり認知症がひどくなってきた本人の対応ですね。

法定後見制度を申立てするにあたり、医師の診断書が必要なのですが、とにかく本人が病院に行くのを徹底的に嫌がっていて、診察を受けさせるのがひと苦労でした。

いろいろな方法でなだめすかしたり、弁護士さんや親戚の男性に立ち会ってもらったりして、病院には行かず往診で診断書を書いてもらい、なんとか対応しました。

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やはり、判断能力に問題が出てから対応するのは非常に大変で、家族にも負荷がかかりますね。

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法定後見の申立てから選任・後見の開始までどのくらいの期間がかかりましたか。

弁護士さんに依頼したのでスムーズにいった方だと思いますが、それでも3か月程度はかかりました。

法定後見制度を利用してみて良かったことを教えてください。

詐欺業者が出入りしていたようなので、後見人になってから、家の中に張り紙をして、私が後見人になったことと連絡先を通知するようにしておきました。

それで効き目があったのか、その後、悪質な業者が堂々と出入りするようなことはなくなったと思います。

以前は、詐欺業者が祖母を郵便局の窓口まで連れていって、お金をおろさせるように指示したらしく、不審に思った郵便局員さんが私に連絡をくれたりして発覚する、というようなこともあったので・・・

後見が始まってから数年後、祖母も90を過ぎてとても独り暮らしを続けられる状態ではないので施設に入居させましたが、後見人になっていれば、施設の費用なども祖母の口座から問題なく支払うことができるので、やはり後見人になっておいてよかったと思いました。

逆に、法定後見制度でのデメリットや利用しづらかった点などはありますか?

デメリットというか、いざ後見が始まってからは定期的に報告書なども提出しなければならないので、なるまでの手続きも面倒ですが、なってからも大変なことはありますね。

私は当時、ある程度仕事の融通がきいたのと、同じ県内に住んでいたからできたと思います。

遠方に住んでいたり、仕事や家庭の用事で物理的な世話が難しかったりする場合は、後見人をするのは難しいと思います。

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<解説>

・基本的に一度後見制度(任意後見・法定後見制度)を開始利用したら、途中でやめることはできません。

・後見人になってからは、本人の健康状況や財産状況などの報告書を裁判所や後見監督人に提出する義務があります。

後から振り返って、自分が知っておきたかったこと、専門家に相談しておけばよかったと思うことはありますか?

祖母のケースでは特にないのですが、最近、知り合いが、認知症になってしまった親の法定後見の申立てをしたのに裁判所に却下されてしまった、というケースを聞いて驚きました。

法定後見制度の成年後見人は、家族の場合には否認されるケースも多い、と聞いています。

そうみたいですね。

祖母は、認知症だけでなく統合失調症の症状もあったのでそれが勘案されたのかな、と思います。申立て自体は今から10年ほど前なので、今ほど制度運営が厳しくなかったとか、兄弟姉妹など他に身寄りが全くなかった、とかもあるかもしれません。

最近、任意後見制度というのがあるのを知って、本人の判断能力に問題が出る前に手続きを済ませておけるのはよいな、と思いました。

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任意後見なら、本人の判断能力があるうちに、希望した後見人を指定できます。

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法定後見制度はとてもありがたい制度ですが、やはり手続きや利用について、後見人に一定の負担はかかります。一人で抱え込まず、専門家や周りの人に相談したりサポートしてもらったりしたほうがよいと思います。

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裕美さん、本日は貴重な体験談をお話しいただきありがとうございました!

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インタビューを終えて

法定後見制度を利用して親族の看取りをされた裕美さんの体験談をインタビューさせていただきました。

死後事務や相続など、親が亡くなってからの手続きは子供や孫が対応できますが、認知症などで生きている間に判断能力が低下してしまうと、財産や法的契約の手続きなどに問題がでてきます。

後見制度はそういった場合に契約の締結や財産の管理などを、選任した後見人に任せられる制度です。

インタビューのなかでも話題になりましたが、後見制度には法定後見と任意後見があります。

法定後見と任意後見の違いや後見制度の手続き方法などについては、以下の記事にまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください。

任意後見制度と法定後見制度の違いを7つのポイントでわかりやすく比較

任意後見契約の手続きを6ステップでわかりやすく解説

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