
高齢になっても賃貸物件は借りられる⁉
2026.01.29




乳飲み子抱えて離婚。働きながら勉強し36歳で司法書士に。住まいを中心とした終活サポートを20年以上実施。人生後半戦 を安心して過ごせるヒントを広めるために、執筆や講演だけでなくテレビやラジオ出演など活動の場を広げている。最新書籍:最後は誰もがおひとりさまのリスク33
高齢者になると賃貸物件が借りられない、そんなことを目にしたり耳にしたりしませんか? この先の日本は、高齢者と外国人がますます増えていくので、変わってくるとは思います。でも今現在は、正直なところなかなか借りられません。基本は60歳を超えると、借りづらく、70歳を超えるとお身内のサポートがあったとしても厳しいのが実情です。
一方で都心部の不動産はかなり高騰していて、手が出しづらくなっています。「不動産を買おうにも高いし、でも高齢者になったら借りられないし、一体どうしたらいいの?」そんな切羽詰まった声が聞こえてきそうです! 住まいは生きる基盤だからこそ、やっぱり不安になりますよね。でも大丈夫! 今回は借りられる秘策を、教えちゃいます。

なぜ家主は高齢者に貸さないの?
これだけ少子高齢化が進み、人口が減って空室も増えているにも関わらず、なぜ家主は高齢者に貸したくないのでしょうか。それにはやっぱり理由があるのです。二の足踏む理由がこれです。
⒈ 最後まで家賃を払い続けるだけの経済力があるか
⒉ 認知症になった時に誰が対応してくれるのか
⒊ 事故物件にならないのか
⒋ 亡くなったら、誰が部屋を片付けてくれるのか
⒌ 亡くなったら、賃貸借契約を誰が解約してくれるのか
逆にこれらの懸念材料をクリアすれば、貸してもらえるはず! では具体的に見ていきましょう。
⒈ 最後まで払い続けるだけの経済力
家主はビジネスで賃貸業を営んでいるので、家賃滞納は困ります。まして高齢者が滞納してしまった場合、追い出そうとしても次の転居先が見つけられず出るに出られない状況が続いてしまうことが多々あります。もともと高齢になると部屋が借りられないのに、さらに滞納していたとしたら次に誰が貸してくれるでしょうか……。結局のところ家主側も裁判をして強制執行で退去してもらう方法でしか、難しくなってしまいます。でもこれって家主側には、とても大きな負担。だから避けたくなるのです。
『終の住処ってどう考えたらいいの?』
(https://www.watasona.com/ji-shi-1/special0003)
でも書きましたが、まずは50代で棚卸しをしてみましょう。自分の年金がどれくらいもらえるのか、投資している金額の推移、貯金、ここから貯められそうな金額、退職金があればもちろんそれも加えます! ざっくりで良いのです。だいたいこれくらいかな、何歳まで働きたいかをイメージしてみましょう。でも間でトラブルもあるかもしれないから、少し余裕をもって予算組みしてみましょうね。
そうしたら働けなくなってからも含めて、「これなら払えそう」という額が見えてきたでしょう? あら、思っていたよりヤバいわって感じたら、今のうちに副業等でも収入を増やす方法も考えられますね。こうして生涯払える家賃が明確になれば、その範囲で考えればいいのです。もし「この金額なら借りられるような物件がない」となれば、中古の家を購入してリノベーションするということもできます。仲の良いお友だちたちと、高齢期に一緒に住むということもできます。お仕事しなくなれば、家賃の安いエリアに引っ越すことも選択肢のひとつですよね。
大切なのは、ざっくりでもいいので把握するってこと。ついつい「怖いから考えない」と避けちゃう人もいますが、そうなると転居先が見つけられず身動きできない最悪コースになってしまいます。
生涯にわたってちゃんと払えます!とアピールできれば、貸す側も安心できますね。
⒉ 認知症になった時の対応
自分が認知症になってしまったら、生活は一変しますよね。本来介護認定を受けて介護サービスも受けられる状態になっていたとしても、誰がその申請してくれるのでしょう。賃貸でひとり住まいの高齢者の中には、介護サービスを利用していない人は実はとても多いのです。それは自分では難しい申請が、もはやできなくなっているからです。
認知症が進んでいるのに誰のサポートも受けていないと、他の入居者に迷惑をかけてしまうこともあります。家主とすれば何とかしてあげたいと思ったとしても、そこは赤の他人。今の制度では、なかなか手続きを他人ではできません。さらに認知症が進んでいるという状態であれば、不安や混乱から、支援を拒否する反応がより強く表れる場合もあります。福祉の方々がレスキューしようと思っても、本人の意思が尊重されるので「イヤ」と言われてしまうと何もできなくなってしまうのです。
入居者が認知症になって、困っている家主さんはたくさんいます。出て行ってもらえず、他の入居者が堪りかねて退去するという最悪のケースになってしまいます。だから貸したくないという気持ちも理解できますよね。でも安心して! これも秘策はあります!
「自分が認知症になったらこうして欲しい」と元気なうちに、自分が選んだ代理人と任意後見契約を締結することです。
契約をした後、元気な間は自分で頑張る。でももし認知症になったら、自分が選んでいた代理人(任意後見人)が適切なサポートや転居の対応することになります。完璧でしょう?
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